2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧
初期ノートを書いていた時代の吉本は、戦争中に信じていた世界観を打ち壊されてマルクスの世界観に始めて触れて衝撃を受けている頃なわけです。私が世界観に大きな衝撃を受けたのは、近年では小泉政権ができて以降のことです。小泉と竹中が郵政の民営化を強…
性欲は今の吉本の考えに沿っていえば、純粋であるというより人間の中の動物性を根底にしているものだということじゃないかと思います。動物に性欲があるように人間にも性欲があるわけです。しかし性愛の対象がこの異性じゃなきゃダメだというような意識は、…
孤独とここで言っているのは友達がいないとか、会社で上司から嫌がらせを受けているという孤独のことじゃないですね。自分が自分自身と自問自答するような、自分との対話ってあるでしょう。あなたもやってるでしょう。「自分の世界に入っちゃってる」とかよ…
吉本の講演CDで聴いたんですが、吉本は福岡を例に取って彼の都市論を語りました。そしたら聴衆から質問があったんです。もし役所の都市計画課とかで仕事をしてる人が、吉本さんの都市論に共鳴していてもそれが実現できない現実があったらどうしたらいいか…
弱々しい魂の主人というのは、やはり胎児期、乳幼児期に母親との関係で深くついた傷を無意識の中に宿している人、ということになるかと思います。そういう人の歩む薄暗い軌道というのは内面の軌道であって、内向的であり、おどおどしていて、万事受身であっ…
日本の中世的っていうのは、要するにアジア的ということだと思います。現代的というのは欧米的ということでしょう。かってそれはインテリは欧米の模倣を行い、大衆はアジア的な生活と思想の中にいた。でも社会全体が次第に欧米的になっていって、個々人の中…