2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧
ここでいう正しいこととは倫理的な意味の「正しいこと」を指していると思います。誰も反対できないような大義名分、あるいは正義、そういうものを大上段に振りかざしてものを言う連中が嫌いだといっています。それはなぜかというと、ひらたくいえば言ってい…
吉本の考えでは胎乳児期に無意識の核の領域が作られます。乳児期を脱し幼児期になると、無意識が意識の領域にむかって拡がっていき、同時に無意識の中間層がつくられます。そして児童期に至って、胎乳児期に形成されたものが現実世界と衝突させられることに…
言葉使いが難しくて分かりにくいですね。そこで宿命という言葉を必然性という言葉に置き換えてみます。ある個人の生き方のなかに他にどんな道も辿ることができなかったという必然の道筋があるとすると、その必然の道筋というものはその人の内面と外部の現実…
吉本が「母型論」を書くことで推し進めたい思想の夢は、吉本の言葉でいえば人類の歴史をお猿さんの段階からぶっとおすことです。ぶっとおすというのは一貫した理解を人類史の始まりから現在にまで貫きたいということです。若き日に吉本が直感した個の精神が…