2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「肉体は建設することが出来るが、精神は否定する作用なしには何も産み出すことをしない。」(夕ぐれと夜の言葉)

私は犬一匹とネコ二匹と暮らしています。それ以外の人類の家族はみんな出ていっちゃったんでねρ(-ε- ) だから動物の家族と住んでいますが、動物って連中は毎日おんなじことを繰返しますね。腹が減ったら食い物を探し、発情したら異性を探し、眠くなったら寝…

「僕は健全なる精神を畏敬する。だが信じられない」(夕ぐれと夜の言葉)

人間の人間的な本質、それは精神をもつ生命であること、そして精神というものは終わることのない否定性を根本に持っている。だとすれば病気とは何か。吉本が言うところでは、肉体の病気であれ精神の病気であれ、病気という概念を拡張するならば、人間が精神…

「判断のかぎりではないことが余りに多すぎる。」(下町)

「判断のかぎりではない」という言い回しは裁判官が判決を述べる時などによく使われます。判決もひとつの判断ですから。今回の訴えについてこういう判決を下すと、ちなみに、これこれの件についても判決を求められているけれども、こっちの件は今回の裁判と…

「方法といふのは一つの意識性と言ふことが出来る」(方法的制覇)

これも断片的でわけのわかんないことが書かれている、と言えばそれまでですけど(  ̄3 ̄) たぶんこんなことが言いたいんじゃないかと思います。ここで方法と呼んでいるのは、ヘーゲルやマルクスの世界認識の方法です。世界、あるいは世界歴史という概念は、…