2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧
「無門関」については解説するだけの知識がないので、私が若いころに禅寺で座禅した思い出話でお茶を濁させていただきます。品川の禅寺で一日中座禅を組む合宿のようなものに参加したことがあります。障子に向かって坐って、数を一から十まで数えることをく…
また私事の思い出話でお茶を濁しますが、なぜ自分が若いころに禅寺に行ったりキリスト教の教会に通ったりしたのかと考えてみると、思い出すのはもっと若いころのある夜、とつぜん母親も父親も自分自身もいつか死んでいなくなるということに突然気づいたこと…
世阿弥は室町時代の能楽師(その頃は猿楽といったらしいですが)で、世阿弥の能の流れにあるのが現代の観世流だそうです。世阿弥には有名な「風姿花伝」をはじめとする著作があり、ここで吉本が取り上げているのも「風姿花伝」の文章です。 「されば時分の花…
芸術と芸能は違う。たとえばビートたけし(昔の)と詩人の荒川洋治は違う。権力との関係でいえば、芸術はけして権力にたどり着くことができない。芸能は権力の太鼓持ちであるが権力の喉笛に食らいつくこともできる。たしかそんなことを吉本が書いていたと思…