2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧
吉本はこの社会がこれからどうなっていくのか、どうすれば人間の解放につながる方法があるのかということを終生考え続けたわけです。その姿勢を大学教授でもなく政治家でもなく一介の文筆業者という場所で貫いて、その思想が知的な政治的な指導者ぶった人々…
感性の論理化、論理の感性化、それは若き頃の吉本が固執した考えです。それは化学と詩とにはさまれた吉本の生き方とも関わります。吉本はこうした若いころに書いた自己思想と発表したことによる自己責任を生涯を賭けて背負っていったと思います。吉本の人生…
これは吉本が初期ノートの発刊のとき、自分の初期の文章を読み直して恥ずかしいと感じただろう若気のいたりのような文だと思います。つまりわかっちゃいないくせにわかったように書くのは恥ずかしいことですからね。あえていうなら、大きな思想を抱いている…
孔子の思想がここで吉本がいっているようなものなのかは私にはわかりません。しかし孔子を離れて、政治が民のなかにあるとか、政治はついに一人の人民を救うことに及ばないという考え方は後年の吉本の思想に継続していると思います。政治が民のなかにある、…