2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

僕は倫理から下降する。そしてゆきつくところはない。(断想Ⅳ)

倫理とは「こう生きるべきだ」という心の規範ですが、この規範を信じて即座に行動に移す者もいるし、規範に従って生きられないことに罪を感じ押し潰される者もいる。また、この規範を疑いなぜそのような倫理が存在するのかと根拠を問う者もいます。根拠を問…

従属する精神を、嫌悪すべき反倫理と規定することも又。(断想Ⅳ)

この日本がアメリカに従属する精神をもつ奴らだらけの国で、そういう奴らだけが政財界の上層部に登れるようにできているということを、これほど私が思い知ったのはこの十年くらいのことだ。なるほどね。そうだったのか。やっと納得いったよ。それとともに怒…

何故に快楽が節せられなければならないか。僕はその理由がわからない。あらゆる思想家は納得される理由を示したことはない。唯彼ら自身の素質を示しただけだ。(断想Ⅳ)

ここで快楽と呼んでいるものを胎児期から乳幼児期までの母親からのエロス覚の備給、あるはフロイトの「リビドー」という概念に置き換えて「母型論」の内容に入っていきたいと思います。快楽を節するということをエロス覚の備給における抑圧の問題と置きなお…

ぼくが感ずるのはいつも遠くからの信号だ。ぼくには視力がない。聴力がある。(〈寂寥についての註〉)

最近、園子温(そのしおん)という監督の作った「冷たい熱帯魚」というDVDを見て素晴らしいなと思いました。ネタバレということに多少なりますが、私が惹きつけられたのは自我感情というものが委縮して弱々しいにんげんというものがいて、そいつが豹変す…