2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧
このノートの部分(箴言Ⅱ)は1950年〜1952年ころに書かれているそうです。吉本は1950年に何をしていたかというと、大学を卒業して2、3の町工場に就職しますが、労働組合運動で職場を追われて、母校の東京工大の研究室に戻ります。1952年には東洋インキ青砥…
解答の方法はいつもただひとつだというのは、おそらく「考えること」だということじゃないっでしょうか。考えることの深みに入れば人の行動はとまってしまう。ごろごろしてぼーっとしているようにしかはたからは見えないときに、ひとは考えに考えているかも…
宗教というものは個人の自己幻想に浸透してくると同時に、共同性の規範としての共同幻想でもあるという二重性をもっているものだと吉本はいっています。この二重性のゆえに宗教は人間にとって逃れがたい拘束力をもっているのだと思います。では対幻想は宗教…
形式としての芸術はもう必要ない、ということは、「生活そのものが芸術だ」ということだと考えると、これは宮沢賢治が語ったこととつながります。おまけです。「マリヴロンと少女」より 宮沢賢治あらゆる人は皆自分の生きてきた跡を残している。それは鳥が飛…