2014-08-09から1日間の記事一覧

人間は最早や社会的体制としての宗教を必要とはしない。即ち組織としての宗教を必要としないのである。それ故各人は各々の宗教を持つだけであり、人間の数と同数の宗教が内在するだけである。(芸術家について)

宗教というものは個人の自己幻想に浸透してくると同時に、共同性の規範としての共同幻想でもあるという二重性をもっているものだと吉本はいっています。この二重性のゆえに宗教は人間にとって逃れがたい拘束力をもっているのだと思います。では対幻想は宗教…

それと同様に人間は最早型式としての芸術を必要とはしない。各人が各々の芸術を持つのであつて、それは如何なる類別をも拒否せざるを得ない。(芸術家について)

形式としての芸術はもう必要ない、ということは、「生活そのものが芸術だ」ということだと考えると、これは宮沢賢治が語ったこととつながります。おまけです。「マリヴロンと少女」より 宮沢賢治あらゆる人は皆自分の生きてきた跡を残している。それは鳥が飛…