2014-04-28から1日間の記事一覧

(大道は無門である もろもろの路があるのみ)(この関門を透らば おまへは宇宙にひとり歩むぞ) 私は無門関の頌を読んだ これから私がどのやうにまごまごとこの関門の前で赤面し狼狽したかを語らうと言ふのだ(無門関研究)

「無門関」については解説するだけの知識がないので、私が若いころに禅寺で座禅した思い出話でお茶を濁させていただきます。品川の禅寺で一日中座禅を組む合宿のようなものに参加したことがあります。障子に向かって坐って、数を一から十まで数えることをく…

(この関門を透らば おまへは宇宙にひとり歩むぞ) 真黒な石炭を詰込んだやうな私の心はこの言葉にふるへ感激した それなら透つてやらうと思つたのであるだ(無門関研究)

また私事の思い出話でお茶を濁しますが、なぜ自分が若いころに禅寺に行ったりキリスト教の教会に通ったりしたのかと考えてみると、思い出すのはもっと若いころのある夜、とつぜん母親も父親も自分自身もいつか死んでいなくなるということに突然気づいたこと…