2008-04-08から1日間の記事一覧
最初から吉本隆明の詩を読んでいただきます。「異数の世界へおりてゆく」 吉本隆明異数の世界へおりてゆく かれは名残り をしげである のこされた世界の少女と ささいな生活の秘密をわかちあはなかつたこと なほ欲望のひとかけらが ゆたかなパンの香りや 他…
これは前の文章で書いてしまったこととだぶります ( ̄~ ̄;) 個の世界とは何でしょう。私にもよく分からない。人間は母親の胎内から生まれ、母親に包摂され、交流することが生の始まりにあります。これは誰もがそうですよね。 人は一人で生まれ、一人で死ぬ…
ではまず一曲。「廃人の歌」 吉本隆明ぼくのこころは板のうへで晩餐をとるのがむつかしい 夕ぐれ時の街で ぼくの考えてゐることが何であるかを知るために 全世界は休止せよ ぼくの休暇はもう数刻でをはる ぼくはそれを考へてゐる 明日は不眠のまま労働にでか…
陥落と言っているのはありふれたことでいいわけです。夫婦がうまくいかない。恋人とうまくいかない。職場で上司とうまくいかない。職を負われて仕事がない。家族の介護で疲れ果てた。それが陥落です。 開かれた精神とは、その自分だけを襲ってきた、自分だけ…