一の体制のなかにある人間はあたかも何ものかのうへに乗つてゐる心理を伴ふもので、これが体制といふものの心理的な基礎である。疎外された階級は動揺する心理をさけることが出来ないのであつて、これは少年たちの世界においてすら存在するものである。(〈思考の体操の基本的な型について〉)

「知識」の同時代の範囲を超えることを目指して、自由に感じ考える。それを失うと人類が長い間疑問なくおさまっていた共同体への受動性のなかに退行する。退行は何者かのうへに乗っている安心感といってもいいし、自由を求めることは動揺することといってもいい。

そういうものなのかな。人間ってたいへんですね。



おまけ

ありません。