僕は倫理性のない思想を尊重することが出来ない。(〈少年と少女へのノート〉)

倫理性というのは自分はどうするのかという自分の人生の選択を賭け、その選択の根拠を掘り下げるなかで姿を見せるものだと思います。それは自分という個が世界をどう受けとめるかという問いを含んでいる思想です。優れた思想にはそうした倫理性が込められていると思います。

おまけです。

「ひきこもれ」(2002)より
ひきこもって、何かを考えて、そこで得たものというのは「価値」という概念にぴたりと当てはまります。価値というものは、そこでしか増殖しません。