僕は夕ぐれと共にひとつの歌を沈める。(〈夕ぐれと夜の言葉〉)

よくわかりませんが、吉本がいっている「歌」というのは、吉本の心になかだけに秘められた「肯定」のイメージなんだと思います。それは現実のなかで歌われることができないんでしょう。しかし「歌」がないわけではない。それは「25時」のなかで、誰に伝わることもなくひっそりと存在している「肯定」のイメージです。すべてがバッテンである、つまり否定であると結論づけざるをえなくても、目に視えないどこかに「歌」があるということです。



おまけ

ありません。