2017-02-25から1日間の記事一覧

僕の存在は何かにむかつて無限の抑圧を感じてゐる。僕は、どうしてもそれを逃れることは出来ない。存在は外的な現実の歪みを感じてゐる。あの歪みのむかふ側に自由があるのだ。あの歪みは無数の観念の亡霊をその周辺に集めてゐる。るゐるゐたる屍体の群、血の抑圧、しかも一様に傷つきはてた者たちは僕のやうに困迷してゐる。僕はその突破口をすすんでゆかねばならない。(原理の照明)

これは具体的には何を言っているのが分かりにくいですね。無限の抑圧を若き吉本に感じさせている「何か」ってなに?よくわかんないけど、その「何か」は現実の歪みの中心、ブラックホールみたいな感じで、「無数の観念の亡霊」をその周辺に集めている。亡霊…

すでに僕は知つてゐるのだ。神は僕を決して救はないだらうと。僕は自らの力を何ものかから引離さなければならない。それを分離しなければならない。(原理の照明)

自分が無意識に前提にしている観念から自分を引きはがすのはとても難しいものです。それを可能にするのは「あれ?」とか「おや?」というかすかな異和感の気づきです。その気づきもまた無意識の信じ込みで埋め込まれていきます。でもまた「あれ?」と思う。…