2016-10-22から1日間の記事一覧

わたしは、しかたなしに孤独な希望を刻みつけなければならぬ。(第二詩集の序詞(草案))

しかたなしにということは、本当は共同でもつ希望があればいいということです。吉本がこの文章を書いた敗戦後7年目という時期の共同の希望、日本人としての希望といえばアメリカに追従して戦後の復興を成し遂げて豊かな生活をしようということだったでしょ…

ぼくは偶然に出遭ふことがらのなかに宿命の影をみつけ出す。(第二詩集の序詞(草案))

偶然が必然なんだという矛盾を語っています。勝新太郎が「偶然完全」という言葉をよく言っていたらしいです。勝が監督をやるときに台本通りにやらせない。覚えてきた台本なんて死んだものだと言って。その場で出てきた言葉とか、その場で思いついて筋書を編…