2016-04-09から1日間の記事一覧

僕はすでに詩において学ぶべき先達を必要としなくなつた。僕は充分ひとりで歩ける程成長した。あとは絶対と僕との対決がいつもあるだけだ。(断想Ⅵ)

これはずいぶん思いあがったことを言っちゃったなという感じですね。しかしこういうことを書く理由はわかる気がします。吉本に限りませんが、詩を書こうという人は最初は模倣から始めるんですね。熱心は人はそれこそ自分の尊敬する先達である詩人の詩を書き…

寂寥(せきりょう)は欠如感覚ではない。寂寥は過剰感覚である。(〈寂寥についての註〉)

寂寥といわずに「孤独感」といえば、孤独感は社会に対する強い批判意識からやってくるといえます。批判意識の薄いやつは社会のなかを泳ぐことができます。やあやあ、どうもどうもといいながら。しかし批判意識があればつきあう相手を選ぶし、めんどくさい、…