2014-10-25から1日間の記事一覧

故に全き自由を得るためには、現実の人為的な歪みと必然的な歪みを除去する以外にはない。人為的歪みを除去せんとする者は革命家と呼ばれる。(形而上学ニツイテノNOTE)

この「形而上学ニツイテノNOTE」という章は初期ノートのうちでも格別にめんどくさいことが書かれていて、若い吉本の思考癖というか抽象癖というものを知るには格好の文章だと思います。ここで引用されている部分でも「自由」というものを吉本が自分の定…

だが必然的な(無意識的な)歪みは、恐らく革命家の意企の外にある。恐らくそれは自覚自体の有償化に頼るより外ない。(形而上学ニツイテノNOTE)

自覚自体の有償化というのは最初に書いたように、自覚ということをさらに意味づけることなんだと思います。自覚を自覚するというか、意識する、考えるということ自体の根底を探るということだと思います。それは無意識の世界を把握すること、つまり「母型論…