2013-11-23から1日間の記事一覧
この文章は前回の文章が書かれた吉本が米沢高等工業高校に進学する前の、東京府立化学工業学校に通っていた当時の「和楽路」(たぶんワラジと読むんでしょう)という文芸誌のなかの文章で、ガリ版刷りの冊子だったそうです。当時吉本は16歳くらいで、これ…
こうした幼い文章のなかにも、その生涯の終わりまでを見届けた者には吉本の初期とその後の人生を貫くものがあるように読めてしまう。吉本がマルクスについて書いたように、そのアルファとオメガが円環をなすように感じられてしまうわけです。吉本が書いてい…