2011-06-11から1日間の記事一覧

若しすべてのもののうちひとつのものを愛するならば、我々はそのもののためにこそ生きるべきものである。(断想Ⅳ)

ここで言われているすべてのもののうちひとつのものというのは恋愛対象の異性と考えてもいいし、自分の子供と考えてもいいし、さまざまに当てはめることができると思います。しかし私たちが幼児であった時に、愛する対象としてすべてのもののうちひとつのも…

僕が薄明りのやうに訪れる希望の曙光に胸をおどらせるといふこと。これには思つたより重大な意味がある。(断想Ⅵ)

吉本もなんらかの理由で生涯のはじまりにNOを背負った人物です。それは幼児期、あるいは新生児期、あるいは胎児期にさかのぼって考えることができますが、それを明確に把握することはとても難しい。なぜなら母親が我が子に真正直にその時期の真実を語るこ…