2009-12-14から1日間の記事一覧

「僕に対する批評(悪評)はいつも僕のゐないところでなされる。僕はそれをよく知ってゐる。やがて僕は、それ(悪評)を僕の前に呼びよせるだらう。そこしれない愛情をもつて。そのときこそ僕に対する憎み手であった者たちも一緒に来るがいい。僕は、何の変化もなかったようにそれらの者たちに対するだらうから。」(エリアンの感想の断片)

自分が悪口を言われているのではないかとか、自分に不利なことを誰かが画策しているのではないかとかいう不安感は誰もが持つものだと思います。なんとなく嫌われているような気がするとか、バカにされているような気がするとか。そういう不安感を自分でコン…

「友よ。ではあの不かつ好な道標の前へ来たら訣れよう。君は右へ僕は左へゆけとそこに書いてある。ただひとつのことをむかへ入れたために僕の精神は何かを喪ったのだらうか。精神は自衛の本能をもってゐて、僕はネガティヴの思考と行為とを注意深く選択してゐる。」(夕ぐれと夜との独白)

これはただひとつのことって何?ってことですね。こういう書き方って文学的ですよね。もっとぶっちゃけてザックリ書いてほしいですね。しかし書きたくはないわけでしょう。なぜかというと通りいっぺんの言い方でいうと誤解を生じる微妙なことだからです。で…