2008-04-02から1日間の記事一覧

「批評家だけが批評をなし得る」(原理の照明)

ここで批評家と言っているのは、批評をすることから逃れられない資質を持つ者という意味です。批評家という職業をやっているという意味より、もっと根深いところを指しています。批評的であるしかありようのない資質のことです。それはどういう資質なのか。 …

「精神はやがて社会化せられるだらう」(原理の照明)

ここでは25歳の吉本が敗戦後はじめてマルクスを知り、その思想を辿っている姿が顕れていると思います。社会の中の人間、つまりあなたや私が取りうる精神的な態度の理想は、この社会とか歴史とかの大きな視野を手に入れるということになるでしょう。 しかし現…