2008-03-03から1日間の記事一覧

「すべてを賭けて脱出しよう。僕にだって夜明けは来ない筈はない」(原理の照明)

これは頑張ろうということを言っているわけです。 あえて解説を加えるならば、いったい何からそんなにすべてを賭けて脱出したいのか?ということになります。 吉本は詩人として「エリアンの手記」というリルケ風の詩から出発しました。しかしこの詩の世界の…

「人は、自らを知るのに半生を費やす。その後で仕事が始まる」(原理の照明)

一般的には二十歳前後で学校生活を終えて仕事を始めるわけですから、半生を費やしてから仕事を始めるのはのんびりしすぎということになりましょう。 従ってここで言われている仕事とは、吉本隆明の独自の意味が込められていると考えるしかありません。吉本が…