2017-04-08から1日間の記事一覧

自覚における自己写像は任意的である。つまり任意的なものだけが自己形成に関与する。人間の自由とは原理的に(つまり抽象的に)語られる限り、この自己写像の任意性といふことに帰着する。(形而上学ニツイテノNOTE)

これは昔読んでよく分からなかった箇所ですが、今読んでも分からないですね。自己写像っていう概念が分からないわけですよ。人間はたえず心も体も動いていますよね。絶え間なく何らかの活動状態にあるわけで、そのすべてを把握することはできません。絶え間…

現実は人為的に(意識的に)、又は必然的に(無意識的に)歪められてゐる。(形而上学ニツイテノNOTE)

これはマルクス主義的な考えから出ている言葉のようですね。現実の歪みというのは資本主義社会の歪みというようなものを指しているのだと思います。吉本が優秀だなと思うのは、制度の歪みを革命で改めようというだけでなく、現実の無意識の歪みというものを…